プロジェクト紹介

パキスタン国ファイサラバード上水道整備計画

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実施背景

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通称パキスタンはインドの北西に位置する南アジアの国で、日本の約2倍の面積(79.6万km2)に約1.66億人 (2008年)を擁する、農業・綿工業を主要産業とする低所得国です。人口のほとんどが都市部に集中しており、都市部の社会基盤整備の対応が課題となっています。

本計画の対象地域であるファイサラバード市は、国土随一の穀倉地を形成するパンジャブ州の中央部に位置するパキスタン第三の都市で、この課題に対応するため、1976年にアジア開発銀行(ADB)の支援により同市の給水計画である「ファイサラバード市上下水道マスタープラン」を作成しています。

同銀行からの財政支援により同マスタープランのフェーズIについては1992年に上水道施設が完成しましたが、同市はその間急激な成長を遂げ、マスタープラン作成時に80万人であった人口は現在約300万人に増加し、同市の水需要への対応が喫緊な状況となりました。

ファイサラバード市上下水道公社(WASA)は、世界銀行の支援を受け、給水量増強のための水源開発や市内配水幹線拡張などを含むマスタープランの改訂を行いました。このマスタープランに基づき、増加する水需要に対する支援が1995年日本に対して要請されました。

活動内容

本案件は、都市部における給水施設の建設を行う無償資金協力であり、基本設計調査、詳細設計調査を経て、施設の建設が行われました。基本設計調査は1997年から開始され、地下水開発、掘削技術、給水・施設計画・水文・河川調査、施工計画・積算等の専門家から成る調査団により現地調査が行われ、先方政府との協議により、目標水量91,000m3/日を供給する追加水源地の建設と、それにともなう取水・導水・送水・配水施設および市内の配管補強を行うこととなりました。

本調査は、パキスタンの核実験(1998年)、水源候補地の住民反対運動、2005年の北部大地震による建設費の高騰、2007年の原油・食料価格高騰など、様々な外部要因により現地調査の中断や案件の見直しなどが行われ、最初に調査が開始された1997年から長い月日を経て、2012年6月に施設が完工しました。

持続性に配慮した水資源開発
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本調査の水源開発では、地質踏査・電気探査に加え、試掘調査、揚水試験といった入念に調査を重ね、水位降下を引き起こさず、かつ300万人都市(完工時想定人口)への給水を可能にする水源計画を立てています。市内から約13Km離れた場所に位置する農業用水路であるジャン用水路の沿岸を水源地とし、1本の井戸からの揚水量を200m3/時間と定め、計25本の井戸の掘さく計画としました。

先行案件からの教訓や整合性を考慮した給水計画

ファイサラバード市では本件に先行してADBの支援により施設が建設されており、本件では既存施設運用の中で明らかになった技術的課題や既存施設の活用なども考慮に入れ、効率的に給水サービスが行われるような検討もされています。

井戸水源から取水された原水は、約13km離れた最終配水池へ送水された後、市内に配水されますが、井戸郡から最終配水池への直送は水量・圧力を一定に保つことが難しいという先行案件の教訓から、その中間地点に中継ポンプ場を設け、送水ポンプにより加圧送水を行うような設計としました。

また、最終配水地は先行案件で設置した既存配水池に隣接して新設し、二つの配水池を結合し並列運転を行うことで、安定的な水供給を行っています。

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維持管理に留意した施設設計

各施設の仕様や設計は、現地に適応した内容とし、経済性や持続性、実施機関WASAの維持管理能力にも配慮しています。

水源施設 深井戸25井、深井戸ポンプ室25棟
深井戸ポンプ25台
導水施設 導水管約15 km (口径400~900 mm、ダクタイル鋳鉄管及びプラスチック被覆鋼管)
送水施設 中継ポンプ井1井(4,000m3)、中継ポンプ5台、塩素注入装置1式
送水管約11㎞(口径1000mm、プラスチック被覆鋼管)
配水施設 最終配水池1池(36,000m3)、配水ポンプ場1棟
配水ポンプ5台
市内配管 配水管約6km(口径600~700mm、ダクタイル鋳鉄管)
施設稼働による給水環境の改善

2012年6月に完工した本施設の稼働により、それまで1日の給水が3回(各回1~2時間)と限定されていた給水が連続して行われることとなり、また給水不良地域への配水幹線補強により水圧問題の改善も図られ、約300万人(2012年)の給水環境改善に寄与しています。

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実施国

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